PPPoE接続では通信速度が落ちる理由
ocnでは固定ipアドレスの提供を行っています。またインターネットプロトコルとして、IPv4とIPv6という2種類に対応しています。このため、ネットの接続方式としてPPPoE接続とIPoE接続の両方が利用可能です。両者を比較した場合、PPPoE接続の方が通信速度が遅くなる傾向があるといわれています。最新のインターネットプロトコルのIPv6でもPPPoE接続が可能です。しかしこの場合、通信速度は200Mbpsが上限です。これはPPPoE接続がネックになっています。
NTTの提供しているフレッツ光回線でネット接続をする際、PPPoE接続だとエンドユーザーの通信機器に接続するにあたって、NTEと呼ばれる装置を通らないといけません。これはプロバイダごとに設置されています。しかしこのNTE、トンネルのような構造で収容できるセッション数が決まっています。つまり一度にたくさんの通信が行われると、詰まってしまうわけです。ボトルネックのような状態になってしまい、通信のやり取りが遅くなってしまいます。これがPPPoE接続の場合、通信速度が低下してしまうといわれている大きな理由です。
一方IPoE接続の場合、NTEのような装置を通すことなく直接端末とネットワークでやり取りできます。このため、通信量の多さに関係なく、安定した通信スピードを担保できるわけです。特に夜になるとインターネットの速度がダウンするような気がしませんか?これは日中仕事をしていた人が帰宅して、ネットアクセスが集中するためといわれています。IPoE接続であれば、このようなトラブルに巻き込まれることもないです。
固定ipサービスを使って、セキュリティ対策をしたい、VPNで自社サーバを構築したいと思っている人はいませんか?もしそうであれば、IPoE接続でネット通信したほうがいいでしょう。ocnの固定ipサービスを利用する際にはこの部分を考慮しましょう。