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NTTのIPv6サービスについて

NTTではIPv6によるネット通信のサービスを実施しています。ocnなどもIPv6の固定ipサービスなどをフレッツ光回線加入者対象に展開しています。NTTの強みは、そのネットワークの規模です。NTTのIPv6ネットワークは日本全国にまたがるものを構築しています。これまでIPv6はマルチメディア配信に活用されてきました。しかしここにきてインターネット接続サービスとしても活用されつつあります。

IPv6によるネット接続で強みになっているのは、IPoE方式を導入できる点です。従来のPPPoE方式の場合、時間帯によってアクセスが集中するため混雑が起こり、データ通信の速度が落ちてしまうのが問題でした。これは特殊な装置に必ずアクセスしないといけないためでした。しかしIPoE方式の場合、端末をネットワークに直接つなげます。このため、時間帯に関係なく安定して高品質の通信が可能になりました。

ところが、NTTではIPv6の場合でもIPoE方式のほかにもPPPoE方式による接続を残しています。IPoE方式の場合、よりスムーズにデータ通信できるのでこちらに一本化してもいいのですが技術的な問題が残されます。この方式の場合、IPv6ネットワークの中でIPv6固有のルーティング情報を保有する必要があります。これは接続したocnなどのプロバイダ業者との乗り入れで管理する必要があります。しかし現在ネット接続できるプロバイダは300社に上るといいます。もしこれらすべてが一斉にネットワークに乗り入れた場合、ルーティング情報のすべてをネットワーク上で管理するのは難しいです。

技術的な問題でIPoE方式とPPPoE方式のいずれにもデメリットがあります。このためNTTでは相互乗り入れを検討しなければならなくなりました。しかしユーザーについては、あまりこの2種類のルートのあることで不具合などは起こりにくいでしょう。ocnではその大規模ネットワークを使って固定ipサービスを提供し、VPN構築やセキュリティ強化などの対策を講じています。